配当金
企業は利益が出ると、その一部を株主に還元することがあります。
この株主に還元されるお金が配当金です。
配当金には当期純利益と利益剰余金が大きく影響します。


当期純利益
当期純利益は非支配株主に帰属する純利益と、親株主に帰属する当期純利益に分かれます。
配当金に影響するのは、親株主に帰属する当期純利益です。
親株主に帰属する当期純利益が、貸借対照表の利益剰余金に入ります。
利益剰余金
利益剰余金は、これまでの利益を積み立てたお金です。
当期純利益がマイナスの場合でも、利益剰余金があれば配当金を出すことができます。
逆に当期純利益が黒字でも、それまでの赤字で利益剰余金がマイナスであれば、配当金を出すことはできないようです。
配当性向
配当性向は、親会社株主に帰属する当期純利益の何%を配当に回したかをあらわします。
配当性向は、下記のいずれかの式で計算できます。
- 配当性向=年間の配当支払い総額÷当期純利益
- 配当性向=1株当たりの配当額÷1株当たりの当期純利益
配当性向は、30%~40%あたりが望ましいようです。
配当性向が高い場合は、その分将来へのたくわえが少なくなってしまうので、高ければいいといったものでもありません。
配当利回り
配当利回りは、株価に対して年間どれだけの配当が得られたかをあらわします。
配当利回りは、下記の式で計算できます。
配当利回り=1株当たりの年間配当額÷株価
分母となる株価は、購入済みの株であれば購入時の株価、これから購入する株であれば現在の株価で計算すればよいでしょう。
配当利回りは、3%以上あれば高配当と言えそうです。
配当金のまとめ
株を持っていると、企業の利益の一部を配当金としてもらえることがあります。
これは株式投資のメリットのひとつだと思います。
- 企業は利益を出すと配当金を出して株主に還元する
- 配当金は利益剰余金がなければ出せない
- 配当性向は当期純利益の何%を配当に回したかをあらわす
- 配当利回りは株価に対して年間どれだけの配当が得られたかをあらわす
私は高配当株投資を少しずつ始めています。
具体的には、配当利回りを確認して3%以上の銘柄に投資しています。
今までは配当利回りだけしか見ていませんでしたが、無理をして配当を出していないかを配当性向で確認する必要がありますね。
日本株の場合は基本的に100株単位での取引になるので、高額になることが多いです。
小額から日本株の株式投資を行いたい場合は、1株から取引可能なSBIネオモバイル証券がオススメです。
